仙台市立木町通小学校

校訓「培根達支」について

 本校は,明治6年7月に「四番小学校」として開校しました。初代校長の矢野成文先生は,自分の屋敷を売却するなど私費を投じて学校経営維持に当たられたとのことです。
 明治9年4月には「培根小学校」と改名したのですが,その名付け親が矢野校長先生でした。
 
 さて,「培根達支」という言葉には,江戸時代前期の儒学者,三宅尚斎と関係がありました。
 下の文章をご覧ください。

初代校長矢野成文氏が培根と命名したるは,三宅尚斎先生の塾に「有大小小日培根大日達支」とあり,また「小学以培其根以達其支」とありて,つまり小学教育とは木の根を養うに同じく,大学の教育とは木の枝をのべさかやかすが如きものなりとに淵源したるものなるべし。
(明治44年8月6日発行 保護者会第一号 より)

 三宅尚斎は,享保18年(1733年)に,中国の小学・大学にならって,培根堂・達支堂という2つの学塾をつくった人物です。
 上記文中の「小学以培其根以達其支」は,書き下すと,「小学,以て其の根に培い,以て其の支(えだ)を達す」となります。 小学においては,子供たちの「根」に栄養を与えて,「枝」を発達させる,といった意味です。
 元々は中国の哲学者である朱子の言葉です。朱子が劉子澄に編纂させた初等教科書である『小學』の「題辭」に,以下のような記述があります。

衆人は蚩蚩 物欲交々蔽い 乃ち其の綱を頹して 此の暴棄に安んず 惟れ聖斯に惻れみ 學を建て師を立て 以て其の根に培い 以て其の支を達す
小學の方は 灑掃應對 入りては孝 出でては恭 動くには悖ること或る罔く 行いて餘力有らば 詩を誦み書を讀み 詠歌し舞蹈して 思うには逾ゆること或る罔し

 この文章によると,朱子は,掃除といった日常的な仕事や人との受け答えの作法,家の中での孝行,家の外での恭順な行い,善にもとることがない行動といった,人としての「根」を小学で教えるのだとしています。その力が身に付いているからこそ,「枝」を大きく発達させることができるのでしょう。
 
 木町通小学校は,明治6年の開校以来,「培根達支」の精神が脈々と引き継がれ,本校の教育の全ては「培根達支」の精神によって貫かれています。
 

校章・校歌

 本校の戦前の校章は,桜の花と,その中央に木町の「木」の文字が配置されたものでした。
 戦後,仙台大空襲で大きな被害を受けた本校では,焼け残った校舎と暗い講堂を間仕切りしての二部授業が行われていました。昭和22年,バラックながら平屋建ての校舎が復旧され,やがて天皇陛下の行幸を仰ぐという光栄に浴します。
 復興の意気が日増しに高まる中,木町の児童がプライドを持てるるような校章をつくろうという声が出ました。広く児童や父母から作品を募集することになり,数多くの応募作品の中から,1点が選ばれました。木町の「木」を長方形にし,その中心に小学校の「小」を配したものです。その白は「潔白」「きれいな心」を意味し,「小」を竹の葉でデザインして「強靭性」「強くしなやかな「心」を象徴するととともに,その色を赤にして「積極性」を象徴しました。
 現在,その2種類の校章が使われています。

木町通小学校校歌

 作詞:土井晩翠 作曲:福井文彦
 
 1
 木町通小学校 明治六年はじまって
 えらい人たち育てきた その後ついで勉めましょう
 

 青葉の山と広瀬川 高いほまれの藩祖公
 三百年のおんかたみ 眺めて日々に励みましょう
 

 かがやく光 東から 東西南北四つの海
 世界すべてが睦むよう みんなで奮発いたしましょう

 校歌ができあがったのも,新しい校章と同じ昭和22年,天皇陛下の行幸を記念して制定されました。「荒城の月」で有名な作詞の土井晩翠先生は,明治11年~13年まで本校に在籍した同窓生です。他に数校土井晩翠先生の校歌がありますが,校歌としては一番最後の作です。「今回は特別に,生まれて初めて童謡調で書いてみました」というご本人のお言葉があったとのこと(木町通小学校百年史より)ですが,当時の校歌のイメージとは全く違った,新しいかたちの校歌であったということです。

 

沿革

明 6. 7. 4 北六番丁土橋通と新坂通との中間南側, 第七大学区第一中学区「四番小学校」として開校
明 9.  4 「培根小学校」と改め,現在地に移転
明12.  4 「木町通小学校」と改称
明19.  9 「木町通尋常小学校」と改称
明20.  3 「木町通尋常高等小学校」と改称
大 5. 4. 1 「木町通尋常小学校」と改称
昭 9. 4. 2 養護学級創設(本県最初)
昭16. 4. 1 「仙台市立木町通国民学校」と改称
昭18. 7.24 プール設置
昭20. 7.10 太平洋戦争大空襲により講堂と西校舎を残し25教室焼失
昭22. 4. 1 「仙台市立木町通小学校」と改称
昭22. 7. 8 校歌制定(作詞 土井晩翠先生)
昭22. 8. 6 天皇陛下行幸,戦災後の学校状況や児童の学習状況を視察
昭43. 4. 1 特殊学級「なかよし学級」(精薄),「ことばの学級」,「補聴学級」(本県最初)を開設
昭52.11.10 校庭のいちょう(2本)仙台市名木88選に指定(校木)
平 9. 4. 1 東北大学医学部附属病院に院内学級開設
平16. 3. 9 新校舎落成
平17. 4.13 東北大学病院分校開校式
平23. 3.11 東日本大震災 避難所開設(~3月31日)

 

教育ビジョン

 本校の基本方針や重点事項,具体的な推進事項等についてお知らせします。

平成29年度 木町通小学校 教育ビジョン

 

特別支援教育

 本校には,知的障害,肢体不自由,弱視,難聴,自閉症・情緒障害の5学級と,入院している児童のための大学病院分校,言語障害通級指導教室があり,充実した特別支援教育を行っています。

本校の特別教育について

 

東北大学病院分校

 東北大学病院には,本校の分校があり,入院し治療している子供たちが在籍して学んでいます。

木町通小学校東北大学病院分校 院内学級要覧

 

学校情報・アクセス

学校名 仙台市立木町通小学校
住所
アクセス
〒980-0801 仙台市青葉区木町通1-7-36
仙台市地下鉄南北線 北四番丁駅 徒歩6分
仙台市営バス 木町通小前バス停 徒歩1分
電話番号 022-223-3480
FAX番号 022-223-5843
メールアドレス kimachi@sendai-c.ed.jp
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