直線上に配置

柳生和紙のできるまで

1.和紙の原料(げんりょう
柳生和紙の原料はコウゾやミツマタという木を秋にかりとり、くきを60cm位の長さに切りとります。                              ●水につけています↓

2.皮はぎ
釜に入れて蒸してから皮をはぎ、皮の部分をかんそうさせます。皮を水にしたしてやわらかにして、ナイフで表皮(ひょうひ)をこすり落として、かんそうさせます。できあがったコウゾの和紙になる部分を「白皮」(しろかわ)といいます。

3.釜ゆでと水洗い
白皮(しろかわ)を化成(かせい)ソーダを入れて釜(かま)で湯(ゆ)で、ふじゅん物を取りのぞきます。その後、すいそうに入れて水を流しながら汚れをとりのぞき、水がきれいになるまであくぬきをします。         ●ピーター↓

4.こう解(かい)
ビーターというきかいで白皮(しろかわ)を細(こま)かくくだいて、せんいだけにします。

5.ねりの原料
トロロアオイという草の根からとれる粘質液(ねんしつえきねばねばした汁)がせんいとせんいをくっつけるのり役目(やくめ)をします。これがないといい紙は作れません。しかし、熱に弱く、暑いとねばりけがなくなるので真夏は紙すきはできないそうです。  
                             

6.ねり
すき船とよばれる長方形の箱にせんい・水・のりの役目をはたすトロロアオイの汁を入れてかくはん機でよくまぜ、白っぽくどろどろした紙液をつくります。

7.流しすき
すだれをはめ込んだ桁(けた)を両手でもって、手前の方を下にむけてすきふねの中にいれ、紙液をすくあげ前後左右にゆりうごかし、紙の厚み(あつみ)ができたとき、よぶんの紙液を桁(けた)のせんたんからさっとすてると、すだれの上にぬれた和紙がのこります。熟練(じゅくれん)した技(わざ)を必要とする作業です。
                                     ●脱水(だっすい)中↓

8.脱水(だっすい)
すきあげてつみかさなったぬれたままの和紙を上から
圧縮(あっしゅく=力をくわえること)して水分とります。

9.乾燥(かんそう)
だっすいした紙を1枚1枚はぎとって、かんそう板にはりつけてかんそうせさます。柳生和紙の完成です!!

●染料(せんりょう)を入れて色をつけたり、しぼりもようをつけたり、「もみ紙」といって、紙を何度ももんでは広げてかわかすことをくりかえす作業をすると独特(どくとく)なしわがつき、皮のように丈夫な紙をつくる方法など、いろいろな加工方法(かこうほうほう)もありますが、すべて1つ1つが手作業(てさぎょう)の和紙。同じものが2つとできないため1枚1枚があじわい深い紙になります
トップ アイコントップページヘもどる
直線上に配置