【第17号】−平15.1.8−

新しいゾクゾクに向かって
校長 相澤 兵三

 2003年の新しい年がやって参りました。
  『あけましておめでとうございます』

 指揮者の小澤征爾さんは,全く知らなかったものを知ったり,見たりするとシリと背中の間のところがゾクゾクとしてくる,と言っています。(『ボクの音楽武者修行』より)
  今年度から, 全面実施となった『総合的な学習の時間』の活動の中で,子供たちは,いろんな新しいことに出合ってきました。そして,何度かゾクゾクッとして,そのたびに一回りずつ大きく成長しました。
  子供たちには,これまでの体験や経験を基に,今年はさらに飛躍してほしいと願っています。
  また私たち教職員も,『主体的に実践する子供の育成』という学校教育目標の実現に向けて,より具体的なめあてを持ち,様々な教育活動の実践に取り組んで参りたいと考えております。
  『教育は感動だ』と,私は考えています。感動場面に出会ったとき,子供(に限らず大人だって)は大きく変容します。その感動場面をどのように作っていくか,環境や条件をどのように設定し,どう工夫していくのかが私たち教師に課せられた使命になります。毎日毎日の学習場面で学ぶことにより感動を覚え,分かることにより喜びを味わえる,そのような学校づくりをめざして努力していきたいと考えています。
  その一方では,何事にも意欲的に取り組み,努力することの大切さ,あきらめずにがんばることの重要性を子供たちも身につけていかなければなりません。
 そして,親と教師は更に連携を密にして,そのようにがんばっている子供たちにその立場や役割を自覚しながら,適切に関わっていくことが求められるでしょう。
  子供が夢を実現させるために,大きく羽ばたいているときに,私たち大人もまた夢をもって子供と共に,努力していかなければならないのではないでしょうか。
  小澤さんは,自分の夢に向かって,あきらめることなく新しいゾクゾクに挑戦していきました。そして,自分の道を自分で切り開き,今日の自分を築き上げていったのです。
  私たちも,学校・家庭・地域みんなで手を取り合って,新しいゾクゾクを求めながら,常に明るい未来に向かって,進んでいきたいと思います。
  本年もよろしくご指導の程お願い申し上げます。

サケが順調に育っています

 12月上旬に,名取川漁協からサケの卵をいただいてきました。イクラに目が出きて,しっぽがついて泳ぎ出す……ように12月下旬から動き出した稚魚が,今は,水槽の下の石の間で,できるだけ目立たないような動きで泳いでいます。これから3月弱で,5〜6cmにまで成長するのです。2階の廊下と4階の水槽にいますよ。

ひつじ

ひつじはのんびりくさをたべる
わたしはのんびりそらをみる
ひつじのおやこがのんきにあそぶ
わたしはのんきにそらをみる
ひつじはひつじわたしはわたし
のんびり
のんきにそらをみる
            かつら

 上の詩は,6年生の総合「自分を知り夢をもとう」の学習の中で,スクールパートナーとして,お話しくださった大越紀子さんのお話に出てきた桂さんの作品です。桂さんは,名取養護学校の中学部2年生です。脳性麻痺なので,自分で歩いたり座ったり,お話ししたり,食べたりもできないのですが,最近書けるようになった文字を使って,13年間自分の中にあった溢れるような思いを書いています。未(ひつじ)年,こんな気持ちでいきたいものです。

未(羊):羊の頭部の形
 中国では昔から,家畜のうちで一番姿が美しく性質も善とされていたので,「美善義」などに関する意味を表すのに用いられることが多い。

1月の生活目標

めあてをもってがんばりましょう