仙台市の小学生の家での学習時間は!……全国の半分以下?
平成13年11月,市内22校,8500名の保護者・児童のアンケート回答(仙台市教育研究会調べ)は,下図のようでした。30分以内(全然しないを含む)が80%という結果がでたのです。全国調査(ベネッセ調べ)の40%の約半分の結果です。1時間以上の比較では,全国が60%,仙台市は20%と大きな差が見られました。
家庭学習が大事なのは,
- 自分の意志や力でする学習がゆくゆくは一番身に付くようになること。そのためには,
- 家庭で学習する生活習慣を付けることがまず大事なこと。また,
- 繰り返しの学習は,自然に身に付いていくことなどからです。
学校では,全学年,家庭での「5分間音読」を奨励しています。また,低学年では,毎日同じように繰り返してできることをお家の方と一緒にできるような課題を出していますし,学年が上がるにつれて,自主的にしようとする意志を大事にした家庭学習を奨励しています。
小学生時代に大事なのは,テレビを止めて,お家の方の目の届く場所で,学習することです。家庭学習も,家族のコミュニケーションの場から育っていきます。
もし危険を感じたら
「学区のあり方に関する検討委員会」より,「基本的には,子供たちは,地域で育つので,学区をはずすことはしない。しかし,7つの項目で弾力化を図ること」を提言された。その中で平成15年度より小学校では,2点が弾力化される。
詳細は,別紙「指定学校変更の許可基準について」をお読みください。
(前略)算数のテストでスラスラ解けた人たちには,ある共通点がありました。それは家庭学習(自主勉強)で
- くりかえし文章題をやっていた人は強い!
- (どの教科でも)自主勉強ノートに授業中に写した黒板のまとめを写す場合,ただ写すだけでなく,自分で考えたことや気がついたことを書き込んで加えている子は強い!のです。
つまり,自分で考えて家庭学習をしているか,ただ写しているか!の違いです。国語で言えば,ただ漢字を繰り返して書いているか,いろんな言葉作りをして練習しているか!この違いはどうも大きいようです。
他の教科でも同じことが言えます。理科なら,実験の結果や分かったことをただノートに写し直す子より,
- 実験で気がついたこと
- 自分流のここがポイント!(たとえばメスシリンダーの使い方で大事なこと)
- 実験で分かったことを自分の言葉で書き加える・・・
こんなことをやっている子は,ものすごく力が伸びます。社会なら,自分で課題意識を持って日本の有名な山地や平野を地図に書いたり,県庁所在地を表にしたりする子は強いようです。
漢字練習にしても,漢字テストに出る漢字は分かっているわけですので,「次のテストは,100点とるぞ!」「毎回連続合格するぞ!」とか自分のめあてをもつと短い時間で覚えられるようです。
そうそう,もう一つ!これが一番かも知れません。
「授業中に自分で手を挙げて発表しようと努力している子は強い!」
先生は,授業中のみんなの様子を見ていて「ああ,○○さん(くん)は分かっているけど手を挙げる自信がないんだな」「ああ,○○さん(くん)は,どうせだれかが答えるだろう」と思っているんだな・・・と分かります。人まかせな勉強をする子は,やはりそれくらいの伸びしか現れません。さあ,今までの自分の勉強の仕方を考えてみましょう。せっかく学校で勉強するんだから,ちょっとがんばってみましょう。(後略)5の1学級便り「イチロー51」2/15より