どの子にとっても?

1時間目,校庭では5年生がリレーの練習をしていました。
我がチームを応援する子どもたちの歓声が,空に突き抜けるようです。

体育祭を,約2週間後に控えた今
子どもたちからも,そして先生たちからも
高揚感にも似た雰囲気が,感じられるようになりました。

そうです。学校全体が「体育祭」の空気に包まれているのです。

「待ちに待った運動会!」
よく使われるフレーズですよね。

でも・・・・,どの子にとっても?一人残らずそうなの?

担任時代,私には忘れられない思い出があります。
6年生を担任していた時のことです。

ある女の子が,運動会が近づいたある日
日記に,以下のようなことを書いてきました。

「私は,運動会が大嫌い。
 なぜたくさんの人の前で,恥をかかなくちゃならないの?
 足の遅い私が,トラックを1周する間
 どんな気持ちなのか,先生分かる?」

明るく活発な子でした。
まさか心の中でこんな悩みを抱えているとは,思ってもいませんでした。

恥をかくなんて思う方がおかしい。
確かにそのとおりです。そのとおりですが・・・・。

苦手なことにも,逃げないで挑戦することは大事。
それを学び,それを経験するのが学校。
でも,逃げ出したくなる気持ちがあっても当たり前なんだ。

「これを忘れない,そんな先生でいて!」

こう彼女は,訴えているような気がしてならないのです。

20年以上も前の出来事ですが
運動会の時期が訪れる度に思い出す,教え子の日記。

私にとって,忘れられない
いや,忘れてはならない・・・・大切な宝物です。

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