あなたであること

「あかちゃんだった あなたは
 からだと こここを ふくらませ
 ちいさな いちにんまえに なりました

 そして さらに
 あらゆることを あじわって
 おおきな おとこのひとや おんなのひとに
 なるのでしょう

 でも あなたに とって
 たいせつなのは・・・・」

私はここで,子どもたちに問いかけました。
「何だと思う?」

2年2組での読み聞かせの一コマです。
子どもたちに紹介したのは
『たいせつなこと』という絵本。
  マーガレット・ワイズ・ブラウン 作
  レナード・ワイスガード 絵 (フレーベル館)

ページをめくりました。

私が,ゆっくりと
「あなたが あなたで あること」
と読んだ時の,子どもたちの目・・・・。

一瞬,時間が止まったような感じがしました。

「誰かと比べるとか おうちの人や先生に言われたとか
 そんなことは,全然関係なくってね
 自分が
 一番ニコニコできること
 ふんわりと,心があったかくなること。 
 これが,『あなたが あなたで あること』
 だと,校長先生は思うんだ」

私がこう話すと
何かを思い浮かべている
いや,何かを思い浮かべようとしている
そんな表情を,子どもたちは見せてくれました。

この時,子どもたちは何を思い描いたのかを紹介します。
・お友達や家族と遊ぶこと
・いっぱいお話をすること
・ご飯を食べるとき
・みんながにこにこしているとき
・お友達がいるということ    等々

なんてステキなんでしょう!

70年前に書かれ,世界中の人に愛され続けた絵本。
「スプーン」「ひな菊」「雨」「草」などの
大切なことが表現され,最後に登場するのが「あなた」。

皆さんにとって
「あなたが あなたで あること」とは
どんなこと・・・・
どんなとき・・・・  ですか?

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