知的好奇心

9月の3年生に続き,昨日は6年生の学年Pで
阿部 清人 氏によるサイエンスショーが行われました。

空気や水などの不思議を,実験を通して体感できる
阿部氏のサイエンスショーは
まさに知的好奇心をくすぐる時間です。

例えば,ブーメラン。
なぜ,投げたブーメランが自分の手元に戻ってくるのか?
「これを説明せよ」と問われれば,おそらくほとんどの人は
ネットを検索することでしょう。

すると書いてあります。
「ジャイロ効果」「流体力学」「揚力」などなど。
中には,分かりやすく図で示されたり
動画としてアップされたりしているものもあります。

テスト勉強として,ここで得た知識を丸暗記し
見事100点を取った・・・。

となったとしても,おそらく1年後には忘れますよね。
テストのための暗記なら,それは単なる知識ですから。

でも,原理がどうのこうのという座学の前に
ブーメランで思い切り遊んでみたら!
しかも,簡単に作成できる「3枚羽のブーメラン」を
自分で作り,試行錯誤という遊びを飽きるまでしてみたら!

えっ,なぜ? どうして?
あっ! もしかしたら!

こんなふうに「?」や「!」が頭に浮かんだとしたら
間違いなくその瞬間,子どもの心に火がつきます。
すると黙っていても「調べてみよう」となるのです。

私は,これが学びだと思っています。

自分の中で,明らかにしたくて仕方がない出来事を
解決するための知識には,意味があります。
テストやクイズに答えるためだけの
単なる丸暗記とは,全く違います。

理科(科学)の専売特許ではありません。
国語だって,算数だって,体育だって・・・・
「?」と「!」が子どもの頭に浮かぶように
そして,心に火をつけるようにしてあげたい。
こう思います。

授業を通して,学校生活を通して
そして,毎日の生活の中で出会う様々な経験を通して。

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