言葉のセンス

短歌集『サラダ記念日』で有名な,歌人の俵 万智さん。

「この味がいいね」と君が言ったから 七月六日はサラダ記念日

本のタイトルにもなった歌です。
1987年に発売され,280万部の大ベストセラーになりました。

さて,以下の文章は,俵 万智さんが息子さん(当時3年生)との会話を
ツイッターでつぶやいたものです。

◆宿題を少しやっては「疲れた〜」と投げ出す息子。
 「遊んでいるときは全然疲れないのにね」
 とイヤミを言ったら
 「集中は疲れるけど,夢中は疲れないんだよ!」
 と言い返えされました。
   ※私が「夢中」という言葉を好きなったきっかけが
    このツイッターです。

◆友達の不注意で,右手親指を負傷した息子。相手は譲らず,冷戦状態。
 「今日はひとこと言ってやる」と登校した。
 「何て言ったの?」
 と聞くと
 「お前のせいで,オレは毎朝うんこを左手でふいている!」
 ・・・・相手は吹き出し,仲直りできたとさ。
   ※「謝れっ!」と
     すぐに怒鳴るどこかの大人よりよっぽど知的ですよね。

◆タブレットのWiFi環境を,ちゃっちゃと整えてくれた息子。
 「目に見える線でつながっているのが有線,WiFiみたいなのは無線だよ」
 と教えてやったら,寝る前に
 「有線でお願いします」
 と手をつないできた。
   ※たまらないですよねえ。
    こんなことを言われちゃったら,ママは1日の疲れが
    いっぺんに吹き飛んじゃうどころか感動して眠れないかも!

それにしても
「なんてセンスがいい子なんだろう」と感心してしまいます。

「雪が溶けたら何になりますか」というテストの問題に
「春になる」と解答した子ども。

テストですから,当然答えは「水」なのですが
こういう感性を子どもは持ち合わせています。

それを伸ばすもつぶすも,大人しだい。

子どもたちのつぶやきを
一緒になって,驚いたり楽しんだりできる大人。

こうあり続けたいですよね。

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