筆を持つ

書きぞめの練習をしているのは,4年1組の子どもたちです。

筆を手にして字を書く機会。
これは,習字を習っていない子にとっては
学校での授業のみと言ってもいいでしょう。

私たち大人でさえ
筆ペンを使うことすら,めずらしい時代です。

時代にそぐわない?

いいえ,それは違います。
筆を持つことが希な時代だからこそ
子どもたちに日本の伝統ともいうべき
筆の文化に触れさせることは,大切だと思うのです。

書写の時間のねらいには,文字の組立て方を理解し
形を整えて書くことなどがあります。
もちろん,これらを達成するための時間なのですが
筆・墨・硯などの日本の伝統文化に触れる時間でもある
と思っています。

2時間連続での書きぞめの練習でした。

微かな墨の香りと,静寂に包まれた教室。

子どもたちは,筆に墨をふくませ穂先を整えます。
そして,いざ書き始めようとする瞬間
また筆を硯に戻す子・・・。
たった二文字を書くだけなのに
書き終えると,ふうーっと息を吐き出す子もいます。
ものすごい集中力です。

笑い声や,身体を思い切り動かす楽しさはありませんが
自分と向き合い,自分と対話しながら進める
このような時間もまた
子どもたちには,必要だと思っています。

だからこそ,無くしてはならない大切なものを守り
子どもたちに伝え続ける使命が
学校にはあるということを
私たち教師は,忘れてはならない。

今,強く思っています。

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