あっという間に

「え〜,楽しい時間はあっという間に過ぎちゃうよ」
「時よ,戻って!」

子どもたちに,こう言わしめたは
2年2組の輝先生が行った
「あなのむこうはふしぎなせかい」という図工の授業です。

前時に描いた,自分の大好きな世界。
そこは,野原や森や虹といった自然があったり
ロケットや宇宙が描かれていたり・・・。
そこにぽっかりと空いている穴が一つ。

小さな自分を手に持ち
友達が描いた世界で,思い思いに遊ぶ子どもたち。
こうして様々な世界に触れることで,個々の発想がさらに広がります。

実はこの活動は,次の活動の布石になっているのです。

「これからみんなは,穴を通って,違う世界に行きますよ。
 どんな世界に行ってみたいのかな?」
こう問いかける輝先生の言葉に
楽しそうな世界を,次々と答える子どもたち。
先ほどの,交流が活きています。

気持ちが最高潮に盛り上がっている,その時
「では,画用紙を裏返して描いてごらん」のひと言。

すると,教室はあっという間に静まりかえり
子どもたちは夢中になって,もう一つの世界を描き始めました。

その後,子どもたちの交流が再び始まったのです。
固定されたグループではありません。
各々が,いろいろな友達と自然な形でつながり合い
楽しそうに遊んでいます。

「はい,じゃあ席に戻って」という
担任のひと言に返ってきたのが,冒頭に示した言葉でした。

「お友達の世界で遊んでみて,みんなどんな気持ち?」
「楽しかった!」「もっと遊びたい!」
「そうだよねえ。先生も遊びに行って,とっても楽しかったよ。
 じゃあさあ,誰かお友達の世界を紹介してくれないかなあ」

輝先生がこう投げかけると,子どもたちが次々と答えます。
発表する子も名前を出された子も,みんなとっても素敵な笑顔!

目の前の物を,本物そっくりに描写できる力も大切ですが
それと同時に,子どもの自由な発想を生かし
しかも,友達との交流を通して
さらにその世界を広げ,深める今回ようなの力も
ぜひ,子どもたちに味わってほしいと思っています。

子どもたち同士の温かな雰囲気が伝わってきた
楽しく,素晴らしい時間でした。

PC170004.jpg PC170005.jpg PC170006.jpg

PC170007.jpg PC170008.jpg PC170009.jpg

PC170013.jpg PC170014.jpg PC170015.jpg

PC170017.jpg PC170019.jpg PC170020.jpg

<< 筆を持つ Site Top 白はと交流会 >>

Comments

Trackbacks

Trackback Url: