おかげさま

うっすらと雪化粧した今朝の校庭。

子どもたちは,その少ない雪をかき集め
雪玉を作っては,投げ合っていました。

そんな姿を横目に見ながら
校長室のストーブにスイッチを入れ
しばらく動かない私。

あ〜,あの夏が懐かしい・・・。

こんなことを思っていたからでしょうか。
以下の詩が,私の目の前に。


おかげさまで
                 上所 重助

夏が来ると「冬がいい」と言う
冬が来ると「夏がいい」と言う
太ると「痩せたい」と言い
痩せると「太りたい」と言う
忙しいと「暇になりたい」と言い
暇になると「忙しい方がいい」と言う
自分に都合のいい人は「善い人だ」と誉め
自分に都合が悪くなると「悪い人だ」とけなす
 
借りた傘も 雨が上がれば邪魔になる
金を持てば 古びた女房が邪魔になる
所帯を持てば 親さえも邪魔になる
 
衣食住は昔に比べりゃ天国だが
上を見て不平不満に明け暮れ 隣を見ては愚痴ばかり
 
どうして自分を見つめないのか
静かに考えてみるがいい
一体自分とは何なのか
 
親のおかげ 先生のおかげ
世間様のおかげの固まりが自分ではないか
つまらぬ自我妄執を捨てて
得手勝手を慎んだら
世の中はきっと明るくなるだろう
 
「俺が」「俺が」を捨てて
「おかげさまで」「おかげさまで」と暮らしたい


だよなあ・・・。
最初に頭に浮かんだ言葉です。

<< 書き初め Site Top 図書まつり >>

Comments

Trackbacks

Trackback Url: