憧れて

「僕は大きくなったらウルトラマンになる!」
そう言う幼子(おさなご)を,目を細めながら見つめる大人たち。
その子の言葉を否定する人は,きっといないはずです。

なぜなら,その子にとってのウルトラマンは
ヒーローであり,憧れの存在だと知っているから。

でも,大きくなるにつれ,その子は知ります。
ウルトラマンになることは,現実的に無理なことだったと。
やがて,「大きくなったら」は「将来の夢」へと変化し
その子は「どんな職業に就きたいのか」を考えるようになります。

昨日と今日の2日間で子どもたちは
「自分づくり教育」の一環として,自分の夢について考える時間を持ちました。

昨日は,サイエンスショーでもお世話になった
フリーアナウンサー・防災士の阿部清人さんから,5・6年生が。
そして今日は,ベガルタ仙台所属で日本代表GKの
シュミット・ダニエル選手から,5年生が。

活躍する場は全く違うお二人ですが
共通していたのは,「夢を実現するんだ」という強く熱い思いや
今に至るまでに出会った様々な人や出来事への感謝の気持ちでした。

決して順風満帆な人生ではなかったそうです。
でも,「あきらめない」や「ありがとう」がお二人を支えてきたと知りました。

「将来の夢」。
すでに,はっきりと持っている子もいます。
「○○という仕事に就きたい!」と言える子もいます。

でも,それで終わりにしてほしくありません。
「○○」という仕事に就く,このことがゴールだとしたら
それが実現した途端,夢は消えてしまいますよね。

大切にしてほしいのは,「自分は何をしたいのか」ということ。
さらに「何のために」なのかを自覚すること。
これらがはっきりしていないと,例え夢が実現したとしても
空しい人生を過ごすことになると思うのです。

すぐには,はっきりしないと思います。
でも,それで良いのではないでしょうか。
様々な人や,出来事との出会いによって
その時々に子どもたちは何かを感じ,何かを決断するはずだから。

そして,その根底にあってほしいのは
「僕は,大きくなったらウルトラマンになる!」
と本気で思っていた,あの想いです。憧れという気持ちです。

夢のスタートとは
「なんかカッコいいなあ」「素敵だなあ」「あんな風になりたいなあ」
という憧れだ思うのです。

子どもたちが,自分のわくわくをずっと心に持って,夢中になれたら
「夢は必ず実現する!」
のではないでしょうか。

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