子どもたちは,あらためて授業をしなくても知っています。
親切や思いやりの大切さを・・・。
友情の大切さを・・・。
苦しいことがあっても,継続することの大切さを・・・。
・・・ですから
電車やバスでは,お年寄りに席を譲る。
友達とは仲良くする。
勉強や練習は,さぼるべきではない。
これらの意見を述べることは,可能なのです。
しかし,道徳の授業とは
「こうあるべき」とか「こうすべき」という
価値の押しつけであってはなりません。
「友達に悪口を言うなんて,絶対に許せません」
という,優等生的な発言だけが飛び交うようでは,ダメなのです。
ここに,道徳の授業の難しさがあると思っています。
本校では,今年度
「子どもたちにとって,価値のある道徳の授業をつくりたい」
という先生たちの願いのもと,研究を進めてきました。
一昨日,仙台市立住吉台小学校 阿部 千幸 校長先生を
講師としてお招きし,最後の研究授業と話合いを行いました。
授業者は,3年3組担任の庄司 葵 先生です。
子どもたちは『なかよしだから』という教材を読み
「友達ってなんだろう」「本当の仲良しってなんだろう」
と一生懸命に考え,活発な意見の交流をしていました。
「素晴らしい子どもたちですね!」
と,阿部校長先生からも誉めていただくくらいです。
放課後には,先生方全員で授業の振り返りをし
最後に,阿部校長先生からご指導をいただきました。
阿部校長先生の話に聞き入り,メモを取る先生たち。
「質問のある先生は?」
という問いかけには,次々と手が挙がりました。
素晴らしい集団。まさに「チーム八幡」です。
教育は,手品ではありません。
白いバラが,一瞬で赤いバラに変わるようにはいかないのです。
結果がすぐには出ません。
出ませんが,子どもたちにとってよりよい授業となるよう
全力で研修に励む集団であり続けたい。
こうあらためて,決意しました。
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