七味五悦三会

日本にまだ,侍がいた時代のお話です。
江戸に暮らす人たちは,大晦日の夜に除夜の鐘を聞きながら,
家族でこんな話をしたそうです。

「こんな美味しい物を食べたよ。
 こんな楽しいことがあったよ。
 こんなすてきな人に出会えたよ」

そして,美味しかった食べ物を7つ,楽しかったことを5つ
出会えた人3人を,お互いに出し合うのです。

校長先生はこの話を知って,心がとっても温かくなりました。

新しい年を迎えようとしているとき
「あれがダメだった。これができなかった。これに腹が立った」
と言い合うより
ずっとずっと,幸せが近づいてくるなあと思いました。

皆さんにとっては,どんな1年でしたか?
楽しかったことや嬉しかったこと,できるようになったことを
ぜひ,新しい年を迎える前にふりかえってみてください。


朝会での私の話です。

七味五悦三会(しちみ ごえつ さんえ)。
「今年食べた七つの美味しいもの」
「今年体験した五つの悦び(楽しかったこと・幸せだったこと等)」
「今年出会った三人の素敵な人」

家族みんなが,「七味五悦三会」を言えたなら
「今年もいい年だったね」と感激し,
残念ながら言えなかったら
「来年は全部言えるといいね」と、お祈りをした江戸の人々。

家族でこうして年を越せたなら,
きっと,感謝の気持ちでいっぱいになることでしょう。
「来年も,良いことがある!」
と,幸せな気持ちになれることでしょう。

皆様も,ぜひ今年の大晦日には
「七味五悦三会」を
家族みんなで,出し合ってみてはいかがでしょうか。

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