七味五悦三会

日本にまだ,侍がいた時代のお話です。
江戸に暮らす人たちは,大晦日の夜に除夜の鐘を聞きながら,
家族でこんな話をしたそうです。

「こんな美味しい物を食べたよ。
 こんな楽しいことがあったよ。
 こんなすてきな人に出会えたよ」

そして,美味しかった食べ物を7つ,楽しかったことを5つ
出会えた人3人を,お互いに出し合うのです。

校長先生はこの話を知って,心がとっても温かくなりました。

新しい年を迎えようとしているとき
「あれがダメだった。これができなかった。これに腹が立った」
と言い合うより
ずっとずっと,幸せが近づいてくるなあと思いました。

皆さんにとっては,どんな1年でしたか?
楽しかったことや嬉しかったこと,できるようになったことを
ぜひ,新しい年を迎える前にふりかえってみてください。


朝会での私の話です。

七味五悦三会(しちみ ごえつ さんえ)。
「今年食べた七つの美味しいもの」
「今年体験した五つの悦び(楽しかったこと・幸せだったこと等)」
「今年出会った三人の素敵な人」

家族みんなが,「七味五悦三会」を言えたなら
「今年もいい年だったね」と感激し,
残念ながら言えなかったら
「来年は全部言えるといいね」と、お祈りをした江戸の人々。

家族でこうして年を越せたなら,
きっと,感謝の気持ちでいっぱいになることでしょう。
「来年も,良いことがある!」
と,幸せな気持ちになれることでしょう。

皆様も,ぜひ今年の大晦日には
「七味五悦三会」を
家族みんなで,出し合ってみてはいかがでしょうか。

明日の授業のために

子どもたちは,あらためて授業をしなくても知っています。

親切や思いやりの大切さを・・・。
友情の大切さを・・・。
苦しいことがあっても,継続することの大切さを・・・。

・・・ですから
電車やバスでは,お年寄りに席を譲る。
友達とは仲良くする。
勉強や練習は,さぼるべきではない。

これらの意見を述べることは,可能なのです。

しかし,道徳の授業とは
「こうあるべき」とか「こうすべき」という
価値の押しつけであってはなりません。
「友達に悪口を言うなんて,絶対に許せません」
という,優等生的な発言だけが飛び交うようでは,ダメなのです。

ここに,道徳の授業の難しさがあると思っています。

本校では,今年度
「子どもたちにとって,価値のある道徳の授業をつくりたい」
という先生たちの願いのもと,研究を進めてきました。

一昨日,仙台市立住吉台小学校 阿部 千幸 校長先生を
講師としてお招きし,最後の研究授業と話合いを行いました。
授業者は,3年3組担任の庄司 葵 先生です。

子どもたちは『なかよしだから』という教材を読み
「友達ってなんだろう」「本当の仲良しってなんだろう」
と一生懸命に考え,活発な意見の交流をしていました。

「素晴らしい子どもたちですね!」
と,阿部校長先生からも誉めていただくくらいです。

放課後には,先生方全員で授業の振り返りをし
最後に,阿部校長先生からご指導をいただきました。

阿部校長先生の話に聞き入り,メモを取る先生たち。
「質問のある先生は?」
という問いかけには,次々と手が挙がりました。

素晴らしい集団。まさに「チーム八幡」です。

教育は,手品ではありません。
白いバラが,一瞬で赤いバラに変わるようにはいかないのです。
結果がすぐには出ません。

出ませんが,子どもたちにとってよりよい授業となるよう
全力で研修に励む集団であり続けたい。

こうあらためて,決意しました。

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どうして勉強するの?

遊びほうけ,いっこうに勉強しない小学生と
その母親との会話です。

母親が「勉強しなさい」と怒鳴っていたところ
息子が
「どうして勉強するの?」
とたずねました。母親は
「勉強すれば,よい学校に行けるのよ」
と言いましたが,息子は
「なぜ,よい学校に行くといいの?」
とさらにたずねます。

「そしたら,大学に行けるじゃないか」
と答えると
「なぜ大学に行くの?」
と,またたずね
「いい大学に行けば,一流企業に勤めることができるでしょ」
と答えれば
「なぜ一流企業がいいの?」
と,またまたたずねるのでした。

「そりゃあ,たくさんお金がもらえるからね」
「なぜたくさんお金がもらえるといいの?」

母親は,そこでぐっと言葉に力を入れて
「そりゃあ,お前,生活が楽だよ」
と,とどめを刺すように実感を込めて諭したのでした。
しかし,息子の問いは終わりません。

未来を見つめるように瞳をキラキラと輝かせながら
「後は?その次は?」
と聞いてきます。
「人生,楽に生きられたら,これに優ることはないのよ。
 その後はない」
と答えますと,息子はじっと考え込んだ後,ポツリと言いました。

「母さん,楽するって言うけど,ぼく,もうすでに
 楽しているけれど・・・」
     〜『掌の中の幸せ』田中 信生 著(潮文社)p86〜


「どうして勉強するの?」
これは,誰しも一度は思い浮かび,もしかしたら一度くらいは
子どもから問われたことがある質問ではないでしょうか。

皆さんなら,なんと答えますか?

「ねえねえ,どうして勉強するの?
 なぜ,勉強しなくちゃならないの?」

子どもの本質

「校長先生,見て!見て!」
と,けん玉を得意げに見せてくれる子。

「わあ〜,飛んだあ〜!」
自分の紙飛行機を追いかける子。

寒いはずの体育館は
そんな1年生の子どもたちの熱気で包まれていました。

同窓会の皆様や,サポーターの皆様にお世話いただきながら
おはじき,お手玉,けん玉やめんこ
羽根つき,紙飛行機,こま,あやとりで遊んだ子どもたち。

先週の木曜日,13日の様子です。

あらてめて思いました。
「今の子どもたちは,ゲームばかりする」
という発言は,決して正しくはないということを。

昭和の子どもも,平成の子どもも,本質は変わらないのです。
経験がないだけ。知らないだけ。

だって,ゲームは面白いのです。
もし,私が子どもの時代に,今のようなゲーム機があったなら
大ブームになったに違いありません。
私たちの時代には,無かったからしなかっただけです。

経験って,大事ですよね。
子どもたちには,可能な限りいろいろな経験を
させてあげたいと思います。
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憧れて

「僕は大きくなったらウルトラマンになる!」
そう言う幼子(おさなご)を,目を細めながら見つめる大人たち。
その子の言葉を否定する人は,きっといないはずです。

なぜなら,その子にとってのウルトラマンは
ヒーローであり,憧れの存在だと知っているから。

でも,大きくなるにつれ,その子は知ります。
ウルトラマンになることは,現実的に無理なことだったと。
やがて,「大きくなったら」は「将来の夢」へと変化し
その子は「どんな職業に就きたいのか」を考えるようになります。

昨日と今日の2日間で子どもたちは
「自分づくり教育」の一環として,自分の夢について考える時間を持ちました。

昨日は,サイエンスショーでもお世話になった
フリーアナウンサー・防災士の阿部清人さんから,5・6年生が。
そして今日は,ベガルタ仙台所属で日本代表GKの
シュミット・ダニエル選手から,5年生が。

活躍する場は全く違うお二人ですが
共通していたのは,「夢を実現するんだ」という強く熱い思いや
今に至るまでに出会った様々な人や出来事への感謝の気持ちでした。

決して順風満帆な人生ではなかったそうです。
でも,「あきらめない」や「ありがとう」がお二人を支えてきたと知りました。

「将来の夢」。
すでに,はっきりと持っている子もいます。
「○○という仕事に就きたい!」と言える子もいます。

でも,それで終わりにしてほしくありません。
「○○」という仕事に就く,このことがゴールだとしたら
それが実現した途端,夢は消えてしまいますよね。

大切にしてほしいのは,「自分は何をしたいのか」ということ。
さらに「何のために」なのかを自覚すること。
これらがはっきりしていないと,例え夢が実現したとしても
空しい人生を過ごすことになると思うのです。

すぐには,はっきりしないと思います。
でも,それで良いのではないでしょうか。
様々な人や,出来事との出会いによって
その時々に子どもたちは何かを感じ,何かを決断するはずだから。

そして,その根底にあってほしいのは
「僕は,大きくなったらウルトラマンになる!」
と本気で思っていた,あの想いです。憧れという気持ちです。

夢のスタートとは
「なんかカッコいいなあ」「素敵だなあ」「あんな風になりたいなあ」
という憧れだ思うのです。

子どもたちが,自分のわくわくをずっと心に持って,夢中になれたら
「夢は必ず実現する!」
のではないでしょうか。

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図書まつり

昨日から図書委員会主催の「図書まつり」がスタートしました。

業間時間と昼休みに
図書クイズを解いたり,しおり作りをしたりします。

さっそく行ってみると,ちょうど1・2年生の子どもたちが
クイズに挑戦しているところでした。

「ねえねえ,答えは○○じゃない?」
「あっ,そうかあ!」
という会話が聞こえたり
一人で黙々と答えを書きこんだりと
様子は様々ですが
みんなが夢中になっているその姿に,嬉しくなりました。

かと思えば
「校長先生,私ね,もう3枚目だよ」
と言って,図書カードを見せてくれた1年生もいます。

彼女は,クイズではなく,自分が読みたい本を借りにきたわけです。

カードを見ると,1枚目は全て平仮名で書いていた名前が
真新しい3枚目では,漢字が使われていました。

月日の流れというか,その子の成長というか・・・。
これまた嬉しい一瞬でした。

図書まつりは,金曜日まで続きます。

普段,あまり図書室を利用しない子にも
この機会に来てほしいなあと思っています。

一人でも多くの子が
本の素晴らしさや,読書の面白さを実感してくれたら。

こう願わずにはいられません。
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おかげさま

うっすらと雪化粧した今朝の校庭。

子どもたちは,その少ない雪をかき集め
雪玉を作っては,投げ合っていました。

そんな姿を横目に見ながら
校長室のストーブにスイッチを入れ
しばらく動かない私。

あ〜,あの夏が懐かしい・・・。

こんなことを思っていたからでしょうか。
以下の詩が,私の目の前に。


おかげさまで
                 上所 重助

夏が来ると「冬がいい」と言う
冬が来ると「夏がいい」と言う
太ると「痩せたい」と言い
痩せると「太りたい」と言う
忙しいと「暇になりたい」と言い
暇になると「忙しい方がいい」と言う
自分に都合のいい人は「善い人だ」と誉め
自分に都合が悪くなると「悪い人だ」とけなす
 
借りた傘も 雨が上がれば邪魔になる
金を持てば 古びた女房が邪魔になる
所帯を持てば 親さえも邪魔になる
 
衣食住は昔に比べりゃ天国だが
上を見て不平不満に明け暮れ 隣を見ては愚痴ばかり
 
どうして自分を見つめないのか
静かに考えてみるがいい
一体自分とは何なのか
 
親のおかげ 先生のおかげ
世間様のおかげの固まりが自分ではないか
つまらぬ自我妄執を捨てて
得手勝手を慎んだら
世の中はきっと明るくなるだろう
 
「俺が」「俺が」を捨てて
「おかげさまで」「おかげさまで」と暮らしたい


だよなあ・・・。
最初に頭に浮かんだ言葉です。

書き初め

手本と自分の字を見比べながら,真剣な表情で筆を動かす子どもたち。

5・6時間目。
5年生が体育館で,書き初めの練習をしていました。

学年合同での授業です。教えていたのは,小野寺教頭先生。
教頭先生は,書き初めの審査委員を長年勤め
いろいろな学校に出向いて,先生方に指導の仕方を教えている
プロ中のプロです。

文字のバランスや,筆遣いなど
とても分かりやすく教えてくれていました。

宮城県の小中学生にとっては
当たり前となっているこの書き初めですが,それもそのはず。

今年で72年目を迎える,とても伝統あるものなのです。

今のような立派な墨液がなかった,私の小学生時代。
墨を擦るところから始めたことが
今となっては,妙に懐かしく思い出されます。

ペンを持ち,手書きで文字を書くこと自体が,少なくなっている現代。
筆を持つことなど,ほとんどないですよね。

「だから習字は必要ない」という考え方が
確かに存在していることを,私も知っています。

でも私は,この考え方に反対です。

手書きの良さや,筆字の素晴らしさを子どもたちに伝え
体験させることは,私たち大人の役目ではないでしょうか。

さらに,物事は,新しさや効率さだけで
その良し悪しを判断してはならない,とも思っています。

ましてや,学校教育において,価値の判断基準が
「受験や就職に役立つかどうか・・・」
となってしまうのは,大きな間違いです。

パソコンやスマホ等の機器は,ますます発展し便利になることでしょう。
現に,手での入力すら,必要ない時代となりましたよね。

繰り返しとなりますが,どんな時代になろうとも
鉛筆やペンを持って字を書くことや
毛筆の文化を
この日本から,決して絶やしてはならないと思います。

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たかが長縄,されど長縄

12月の白はとスポーツタイムは,縄跳び運動です。

業間の時間にはご覧のとおり,全校児童が校庭に出て
長縄や短縄で,体を動かしました。

冬の運動の定番?となっている縄跳び運動。
いいですよね!

1年生の子たちは,前回しに挑戦している子がほとんど。
2年生では,あや跳びや交差跳びをしている子も見かけました。

学年が上がると,クラスやグループでの長縄跳びです。

たかが長縄,されど長縄。
結構,子どもたちは燃えるんですよ。

かつて,こんなことがありました。

6年生を担任していた時のこと。
業間時間が終わっても,10数名の子たちが教室に戻ってきません。
どうしたんだ・・・?と思い,探しに行こうと思った矢先
「先生〜!やった,やったあ!」
と叫びながら,子どもたちが戻ってきたのです。

「どうした?」
「新記録,新記録。出たんだってばあ!」

すぐにピンときました。
8の字連続跳びで何回跳べるか,クラスみんなで挑戦していたからです。

全員ではないとは言え,前日までの記録を更新したものだから
チャイムが鳴っても,やめられなかった・・・。
というのが,子どもたちの言い分でした。

教室で迎え入れた子たちからは
「お〜〜〜,やったじゃん!」「すげ〜〜!」
という声と,拍手の嵐。

私も当然?
「よくやった!」と,なりますよねえ。

で,そのノリのまま,急遽,時間割を変更し・・・。

目の前で,楽しそうに長縄をしている子たちを見ていたら
こんなことを思い出してしまいました。

たかが長縄,されど長縄!

あの子たち,元気にしてるかなあ・・・。

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世界中のやさしさで

♫もしも誰かが 君のそばで
 泣き出しそうに なった時は
 だまって腕を とりながら
 いっしょに歩いて くれるよね
 世界中の やさしさで
 この地球を つつみたい♫

今朝の音楽朝会で歌った「BELIEVE」(作詞・作曲 杉本 竜一)
の一節です。

メロディーの美しさも相まって,この歌が大好きな子は
たくさんいます。私も,その一人です。

全校合唱が終わった後,宮城教育大学の村上さんと石川さんから
次のような話をしてもらいました。

皆さんは,夏休みがもっと続いてほしいとか
今日は学校に行きたくないなあと,思ったことがありますか?

遠い外国に住む子どもたちの中には
「学校へ行きたい!」「学校で勉強したり,友達と遊びたい!」
と願っても,それが叶えられない子がたくさんいます。

例えば,カンボジアという国の子どもたちです。
お父さんやお母さんの仕事を手伝わなければならない子。
弟や妹の面倒を見なければならない子。

そして,たとえ学校に行けたとしても
ノートや鉛筆がなかったり,電気が通っていない暗い教室だったり
靴を持っていなくて,裸足のまま運動したり・・・。

そんな子どもたちのために,私たちはノートや鉛筆を
贈る活動をしています。(以下略)

二人は,国際教育協力学生ボランティアズ(ICVs)という団体に所属し
カンボジア・ラオスの子どもたちの教育支援を行っています。

実際に現地へ行き,子どもたちに,体育の授業や運動会を通して
運動する楽しさや喜びを味わわせる活動をしているのだそうです。

今回は,ノートを集めます。
どんな種類のノートでもかまいません。
半分くらい使ったものでも良いそうです。

詳しくは,お子さんにお聞きください。
もし,ご家庭に使わないノートがあれば,ご協力をお願いいたします。

♫世界中の やさしさで この地球を つつみたい♫

この歌詞のような世の中になったら・・・,すてきですよね!

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