研究主題と研究の視点について
研究主題


自分自身の生活を見つめ、        未来をつくる子ども
エネルギー環境教育を学ぶ価値について


学びがつながる   カリキュラムマネジメント
 

本校は、経済産業省資源エネルギー庁より平成29年度エネルギー教育モデル校の認定を受け、エネルギー環境教育を校内研究として取り上げ、実践を重ねてきました。実践を深化させようと全教職員が一体となってエネルギー環境教育の実践に取り組んでいます。

「今」、学校現場では,様々な学習や活動に取り組むことが求められています。新学習指導要領への対応、学力の向上,体力の増進,外国語教育,防災教育,道徳教育,キャリア教育,生徒指導、環境教育等,多岐にわたりしかもどれも重要な事項です。その中から,エネルギー環境教育を取り上げ推進するためにはエネルギー環境教育にそれなりの価値が必要となると考えます。

我が国の置かれた状況や持続可能な社会の構築といった観点から考えると,エネルギーのことを「今」子どもたちが身近にとらえて考えることはとても有意義なことであり,エネルギー環境教育の目指すねらいはエネルギー環境教育を推進するにあたって,実践するための重要な価値,大きな推進力となると思います。言い換えれば、エネルギー環境教育を推進するにあたって、最も重要なことは言うまでもなくエネルギー環境教育のねらいの達成にあります。

角丸四角形: エネルギー環境教育のねらい
持続可能な社会の構築をめざし、エネルギー・環境問題の解決に向け、
生涯を通じて主体的かつ適切に判断し行動できる人間を育成する
(エネルギー教育ガイドラインより)


例えば、今現在のエネルギー問題を解決する方法は、と問われた時の答えとしていくつかのものが考えられます。

    エネルギー源の多様性 ②ゼロ・エミッション電源の普及、開発 ③省エネルギー

④革新的な技術の開発 ⑤ライフスタイルの変換 等々。

どの考えに至っても間違いだと言えるものはなく、全ての答えが正解と言えるのではないかと考えます。子どもたちが自ら考え、他者との意見交流等を通して、主体的に判断できるきわめて有意義な学習課題だと思います。

持続可能な社会の構築をしていくためには、エネルギーの様々な課題を克服していかなければならないのは明らかです。エネルギーなしの生活はあり得ません。しかし、学校現場に目を向けると正面からエネルギーの課題に対する実践は、極一部の学校での取組に過ぎません。このことはエネルギー環境教育に取り組む価値が低いのではなく、その価値に気づいていないことを物語っているように思います。

出典 持続可能な社会に必要な資質・能力を育む エネルギー環境教育(国土社)

研究の視点