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項目 |
分析結果
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環境 |
時期 |
種蒔きから収穫までが90日〜120日であり,学期内の栽培実習が可能である。ただし,収穫期間は長いため,学期内に栽培そのものを終了することは難しい。 |
時期 |
発芽適温が25℃程度,生育適温が20℃〜25℃であり,栽培期間は5月から10月程度までである。一学期の栽培が望ましい。 |
経費 |
種子は一袋(2_g)で200円〜300円程度である。 |
場所 |
日当たりのよい窓際や軒下などがよい。 |
材料の入手 |
様々な品種が園芸店などで購入できる。 |
養液栽培の可否 |
養液栽培は可能である。養液栽培による生理障害や異常などは確認されない。 |
難易度 |
日射,温度などの条件が整えば簡単に栽培できる。 |
内容 |
播種・育苗 |
基本的な播種法(すじ蒔き,点蒔き)が学習できる。播種時期によっては,保温の作業も体験できる。 |
生育過程 |
発芽,根や葉の生長などを学習できるが,生育に伴う変化には乏しい。 |
生育と環境 |
生育適温が20℃〜25℃であるなど温暖な気候を好む。温度や光の条件を変えての対照実験では,ある程度明瞭な結果が得られるが,低温や日照不足の状態が続くと,生育が停止し枯死するおそれも大きい。
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生育と肥料 |
生育段階における施肥量の調整は必要ないため,学習の深まりは期待できない。 |
病害虫の防除 |
ヨトウムシによる食害が確認された。一般に病気は少ない作物であり,このため,日常の観察と,害虫を発見した際の捕殺等が主な学習内容となる。 |
管理作業
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培養液管理以外に,摘芯によりわき芽を伸ばし,株全体を大きくする作業が必要である。 |
実験的な扱い |
播種から収穫できる状態にまで成長する期間は短いが,その後の収穫期間は長期にわたる。1学期,2学期いずれでも容易に栽培できるが,特に,光や肥料と生育との関連を追求するには,生育初期の対照実験が有効であり,室内外とわず,明瞭な結果が得られると思われる。しかし,環境条件がよくない状態では,生育停止による枯死の心配もあり,作物を大切にするという観点ではやや問題が残る。 |
創意工夫 |
好適な環境であれば,生育は旺盛であり,容器や栽培方法の工夫よりも,管理方法を工夫することにより収量は増加する。利用方法としてはおひたし等が一般的であるが,クッキーなどのおやつ類や,そばなどに混ぜ合わせるなど,利用範囲が大変広くなってきておりいろいろな扱い方ができる。 |