平成16年度 Web活用・情報モラル 部会

研究のねらい


 本研究は,情報発信を行う際の相手を意識して情報を発信する力の育成や情報を正しく扱おうとする態度の育成などを実践的に探ったものである。学習のテーマとして生徒に身近な「部活動(学校)紹介」を選び,プレゼンテーション用ソフトウェアを活用した。さらにASP(Active Server Pages)を取り入れたWebページを作成し,情報モラルの段階的学習に活用した。その結果,自己評価や相互評価を積み重ねながら,問題解決的な学習を展開することができ,実りある活動ができた。

キーワード:プレゼンテーション用ソフト,段階的評価,相互評価

情報モラル,Webページ,コミュニケーション能力


                       T はじめに

 近年,社会は急速にIT化が進み,高速通信が可能になってきている。学校でも,学習活動の際生徒にとって情報機器の存在は環境の一部になりつつあり,必要に応じて情報を収集し,まとめる経験も積んできている。しかし,その反面生徒にとって,情報を扱う際の危険性が増し,正しい情報モラルを身につけることが求められている。また,現在の教育活動では,考える力や表現する力を育成することが重要視されている。情報を主体的に収集,選択分析,活用,発信するなどの実践力は,問題解決能力を含む「生きる力」の重要な要素である。今回の研究では,情報活用の実践力の中でも特に情報を発信・伝達する活動に重点を置き,「情報活用の実践力」の一つである表現力の育成のため,生徒に身近な「部活動(学校)紹介」で授業実践を行いWebを効果的に活用した学習活動の在り方を研究してきた。                   


U 研究のねらい

Webなどを活用した情報発信・伝達する活動を通して,相手を意識して効果的に情報を発信する手だてを工夫することが,表現力の育成に有効かどうかを実践的に検証していく。
 また,問題の解決に向かって必要な情報を収集して選択したり,それらの情報をまとめて表現して伝えたりする活動の中にASP(Active Server Pages)などの機能取り入れたWebページを活用し,段階的に情報モラルを指導していくことは効果的な手段であるかを探る。

V 研究の内容

 1 情報活用能力の育成について

・情報の学習をする際のテーマ設定

 2 コミュニケーション能力育成について
 
  
・相互評価活動の工夫

 ・生徒同士の情報交換の場の工夫

 3 情報モラルの段階的指導について

  ・自作Webページの活用
研究のねらい等