平成16年度 Web活用・情報モラル 部会

 研究の成果と課題

1 研究の成果

  (1)Webページ活用

『生徒の活動を発表する場』として,生徒にとって身近な題材を設定することで,発信する目的をきちんと持たせ,Web上への公開に向けて,意欲的に取り組ませることができた。また,『学習者同士の交流の場』として,イントラ内でのコミュニケーションから,互いの良さを認め合う活動ができた。作品の途中経過はディジタルポートフォリオとして蓄積し,相互評価によりスモールステップで目標を持たせることができた。

 (2)情報モラルの指導

情報発信をイントラ内からWeb上へと段階的に体験させることで,発信する情報に責任をもつ姿勢を育てることが大切である。

「Web上への公開」を目指すことにより,生徒の情報モラルに対しての意識を向上させることができた。また,相互評価により,情報の発信者と受け手の感じ方の違いに触れさせ,相手の立場や個人情報の扱い方について,生徒に理解させることができた。

2 課題

本研究では,校内の生徒同士の交流を通して作った作品を,Web上に公開する所までの実践を行った。今後,公開された生徒の作品を見た外部の人からの感想や意見などを取り上げ,広がりのある交流につなげたい。

また,本研究では,技術・家庭科の「情報発信の学習」の実践を行ったが,総合学習のまとめなど,他教科においての実践につなげ,『Webページの有効活用』を図っていけたらと考える。

今後,小・中学校共に仙台市で導入しているソフトウェアや校内LANを活用し,児童生徒の学習成果や作品を学校webページで発信していきたい。作品の公開は後輩や他校の児童生徒にとって貴重な参考資料にも成り得ると思われる。

研究の成果と課題