東北大学 理科出前授業

4年生以上の子供たち対象に,東北大学理科出前授業が行われました。
テーマは,「地雷の探し方」。
講師の先生は,東北大学 東北アジア研究センター教授 佐藤源之様です。先生のご専門は,電波応用工学,地下電波計測等ですが,今日は主に地雷撤去のための金属探知機や地中レーダのお話をしてくださいました。佐藤教授は,カンボジアにおいての地雷除去支援,津波被災者の捜索活動,奈良東大寺の仏殿の内部調査等,数多くの国際・社会貢献活動をなさっている先生です。
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まずは「カンボジア」の歴史と現在の状況,地雷の埋められた理由,地雷があるために困っていること,地雷除去作業の様子等についての説明がありました。子供たちは重いテーマ故に,みなさんとても真剣です。
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地雷の模型(実物大)です。安いもので製造コストは200円から300円だそうです。世界中には今でも数えきれないほどの様々な種類の地雷が埋められており,犠牲者は後を絶たないそうです。
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本物の地雷探知機を使って,地雷を見つける体験をすることができました。本来ならば砂場等に地雷の模型を埋めて疑似体験をするのですが,降雪のためコンクリート上で行いました。しかし,様々な金属に反応してしまい,なかなかすぐに地雷を見つけることができません。ちなみにお値段は,一台500万ぐらいだそうです。コストがかかるので,犬やネズミを訓練し,僅かな爆薬の匂いから動物を使って見つける方法も取り入れられているとのことでした。
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金属探知機の仕組みについての学んでいる様子です。5年生で学習した電磁石に関係します。
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こちら「レーダ」です。人を感知すると,パソコンの画面に表示されます。私も遠い昔にお世話になった苦い経験があります。今では車の安全装置に取り入れられていますが…。
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クロアチアなどの諸外国では,このマークがあると,地雷埋没場所だそうです。
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今日の授業を受けて,子供たちの心の中に,何かしらの変化が起きることを期待したいと思います。

さて,冬本番となり,雪がちらつくことがとても多くなりました。子供たちは,バスを待っている間に必ず雪合戦を始めます。
バスを見送った後に残ったものは…。小さな小さな雪だるまでした。一晩とけずに残っておりました。なぜかじっと見つめてしまいました。
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