夏休み明け朝会

8月3日の定義祭り以来,久しぶりに全教職員と子供たちが集いました。子供たちの明るい笑顔を見ることができ,大変うれしく思います。今日予定された夏休み明け朝会は,アンパンマンの作者であるやなせたかしさんの,この漫画に託した願いや思いについて,その一片を紹介いたしました。
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やなせたかしさんといえば,昭和の名曲である「手のひらを太陽に」の作詞にも携わっております。
「てのひらを太陽にすかしてみれば〜」の有名な一節は,仕事がうまくいかず夜な夜な侘しさを感じていた時,電灯にかざした手が真っ赤に見えたことから生まれたそうです。
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アンパンマン誕生のきっかけになったのは,やなせさん自身の「過酷な 空腹体験」でした。戦中,終戦後の苦しい生活を味わったやなせさんは,「人生で一番つらいことは,食べられないこと」「困っている人に食べ物を届けるのが正義のヒーロー」という考えを持つようになりました。そしてそれは,「どんな国においても変わらない正義である」とやなせさんは言います。アンパンマンが,お腹が空いている者に自分の顔(アンパン)を分け与えるのは,このような意味が込められています。
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昭和44年に初めてアンパンマンが登場したときは,「お腹を空かした子供にアンパンを配る小太りの男」でした。その後,自分の顔を分け与えるような絵になりましたが,大人たちには不評で,出版社に営業に行っても門前払いだったそうです。
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やなせさんが90歳を超えたとき,あの東日本大震災が起きました。病魔に侵され引退を決意していたやなせさんでしたが,ラジオで「アンパンマンのマーチ」にリクエストが殺到していることを聞き,被災者支援に乗り出したそうです。すごいことです。
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やなせさんは,「ひとはひとを喜ばせることが一番うれしい」ということを一言で表現した「よろこばせごっこ」を生涯漫画人生の支えにしてきました。大倉小学校で過ごす残りの時間の中で,一人一人の子どもが,この「よろこばせごっこ」を少しでも意識して過ごしてくれればと思います。
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