楽しいこと

「明日の給食で出るピーマンが苦手だけど,少しでも食べてみたいです」
「私は好き嫌いはないけど,これからも何でも食べて,もっと元気になりたいです」
「ナスが苦手だったけど,給食で食べたら美味しかったです」

授業のまとめとして,このような発表が続いた今日の5時間目。
2年2組での学級活動の様子です。

栄養教諭の井幡先生と担任の宮崎先生が協力して
二人で給食指導の授業を行いました。

授業者として大切にしたいことの一つとして
※「残すことはいけないことです」という指導ではなく
  食べることは楽しいこと,給食は楽しいものだと思ってもらいたい。
と書いていた井幡先生。

指導案にこの文言を目にしたとき,私は
小学2年生のある女の子の姿を思い出しました。

担任の先生が休みだった日。
代わりに指導に入った先生が,おかずを完食できないでいるその子に対し
「全部食べるまで,遊んではダメだ」
と言いました。

先生にそう言われた女の子は
おわんに残ったおかずを見つめたまま,ずっと昼休みを過ごしたそうです。

その結果・・・・。
その女の子は「もう,学校に行きたくない」と両親に泣いて伝えました。

かつては,このような指導が実際に行われていました。
今は,こんな間違った指導をする教師はいません。

苦手な物がある子に対しては,その子の様子を見ながら
「まずは,ひと口でもいいんだよ」
というところからスタートします。

好き嫌いを無くすことと
全員に同じ量を与え,強制的に完食させることは
決して同じではないからです。

今日の授業で2組の子どもたちは,井幡先生と宮崎先生の投げかけに
元気よく手を挙げ,一生懸命考え,答えていました。

列車の絵やきれいな食品カード,そして紙芝居。
子どもたちが,楽しく集中して授業をしていた様子に嬉しくなりました。

明日から3日間かけて,2年生残りの3クラスでも授業を行います。

子どもたちは間違いなく「食べることは楽しいこと,給食は楽しいもの」
こう思うことでしょう!
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