上杉山中blog

　今年も３月１１日を迎えました。「東日本大震災」から１３年が経過します。あの日のあの時のこと，今でも鮮明に思い出すことができます。そして，そこからの２ヵ月は本当に大変な思いをしながら学校生活を再開させました。何をどうしたらよいかわからず，とにかく目の前にあることをこなすのが精一杯でした。そして今，能登の方々がそのような思いで毎日を過ごしています。心からお見舞い申し上げます。
　さて，本校では大きな被害を受けた地域に生きる人間として，大きな自然災害に見舞われた時，どう行動しなければならないのか，どうやって自分の命を守るのか，教訓から学び，多くの人に伝える使命があります。一昨年度は気仙沼で被災した小野さん，昨年度は中浜小学校の元校長で「山元語り部の会」の井上さんにお話ししていただきました。そして今年度は，石巻市立青葉中学校校長の平塚真一郎先生を講師にお招きしてお話を伺いました。先生は震災当時は石巻中学校にお勤めでした。そして，当時大川小学校６年生だった娘さんを津波で亡くされるという辛い経験をなされた方です。日本全国を飛び回って講演を続ける先生からは，「あの時、一生部の涙を流した。」「防災とは命を守ること。」「人の笑顔のために生きる。」など心の残る言葉をたくさんいただきました。防災については，どれだけ自分事として考えることができるかで備えや意識が大きく変わります。今回のお話がそのきっかけになってくれるとよいと思います。