10年前の東日本大震災が発生した際
大混乱の中,県内の各学校では,児童生徒の安全を守りながら
迎えに来た保護者の方に,子どもを引き渡しました。
しかしながら,様々な事情が重なり
子どもたちをきちんと引き渡すことが出来なかった
という事例も発生したことは事実です。
その反省を受けて,訓練が行われるようになりました。
大きな災害が発生したとき
保護者の皆様が,必ず我が子を迎えに来てくださるのは
重々承知しています。
ですから私たち教員は,それまでの間
子どもたちを預かっていれば,間違いないわけです。
10年前もそうでした。
引き渡しが最後になった子は,夜9時をとっくに過ぎた時刻。
それまで気丈に振る舞っていた子が
お母さんの顔を見た瞬間,泣き出してしまい
我が子を抱きしめたお母さんの目にも,涙があふれました。
忘れられない光景です。
災害は二度と起きてほしくありません。
でも,万が一起きてしまった時は
私たちは,皆様が迎えに来てくれるまで待っています。
ですからどうぞ,慌てずにお越しください。
もちろん、訓練は訓練のままで終わるのが一番です。



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