小さな画面

今日は,高学年の朝会でした。

これは,みなさんが使っているクロームブックです。
すでに授業では何度も使っていますよね。
スマホもそうですが,とっても便利な道具です。
この小さな画面にはあらゆることが写されて
一瞬のうちに,分からないことが分かってしまったり
欲しいものが買えたり
行きたい所にも連れて行ってくれたりします。
便利ですよね。

でも,その便利さは何も欠点はないのでしょうか。
6年生が修学旅行で行った会津の街。
白虎隊のお墓の前で,その歴史を語ってもらいました。
お線香の香り。語り手のおばさんの声。側にいた友達。
全身を通して感じたあの感覚は
決してタブレットやスマホの画面からは
感じ取ることはできません。

タブレットの画面を見れば
泉が岳の頂上にも一瞬で辿り着けます。
春夏秋冬
どの季節の様子も,画像や動画を通して知ることができます。

満天の星空。
星座の形も星の動きも
画面を通して,あらゆることを知ることができますよね。

でも,これらはあくまでも「知ること」ができるです。
「感じること」はできません。
本物に触れる感動に,勝るものはないのです。

誰かと話すことも同じ。
自分の感情を伝えるのに,文字だけではとても難しい。
電話を使って,声だけだって難しいですよね。
たとえ,テレビ電話で表情が見えたとしても
その人が目の前にいて
雰囲気を実際に感じながら話をすることには,及びません。

画面を通して知ることは
あくまでも,ほんの一部です。
全てが分かったと思うのは,危険です。

本物に触れてください。
学校は,そういう場でもあるのです。
友達や先生と語り合い,学び合ってください。
そうして,楽しいクラス,楽しい毎日にしてほしいと思います。

このような内容を話しました。

無機質なテレビカメラを前にしてしか話せない朝会。
体育館で,聞き手である子どもたちの
表情や息づかいを感じながら話せていた
あの頃が懐かしい・・・。

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