だいじょうぶ?

「だいじょうぶ?」
と声をかけられた女の子は,かすかにうなずきました。

休み時間の出来事です。
どうも,遊んでいて転んでしまったようなのです。

擦りむいてしまった傷の具合は,変わらないけれど
「だいじょうぶ?」のひと言で
きっと彼女の感じる傷の痛みは
ずいぶん和らいだのではないでしょうか。

河野 進さんの詩です。

  一 言
        
 暖かい一言は
 語った心はどうであれ
 聞いた心は生涯育つ

 冷たい一言は
 語った心はどうであれ
 聞いた心は生涯忘れない 


話し言葉は,文字としては残りません。
でも,聞いた心には残るものです。

「だいじょうぶ?」
というひと言は,もしかしたら今の私に必要だから
耳にする場面に出会ったのかもしれません。

一人の人間として 大人として
教師として そして校長として・・・。

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