子どもたちは,毎日掃除をしています。
教室はもちろん,廊下やトイレ,昇降口など
自分たちが使う場所は,自分たちで掃除をしています。
「中学校の教師は,新入生を理解するとき
清掃させてみれば分かると言う。
どんなに気の利いたことを言っても,ごまをすっていても
清掃がまじめにできない生徒はその程度だと言う。」
(大森 修 著『学校づくりはドラマだ』p17より)
掃除をどんなに真面目にやっても
算数のテストで,100点は取れません。
むしろ,掃除の時間を,計算練習の時間に充てた方が
テスト対策としては良いのかもしれません。
でも私は,もし学校がそうなってしまったら
おしまいだと思っています。
学校は,特に小学校は
テストで100点を取らせるためだけに
存在しているのではないと,思っているからです。
子どもたちは,掃除を通して様々なことを学びます。
先に紹介した大森氏は
教師から見た子どもの在り方を記していますが
それだけではありません。
「校長先生,床を拭いたら雑巾が真っ黒になってね。
でも,水道でちゃん洗ったら,こんなに真っ白になった」
と言って,雑巾を見せてくれた子。
「もう〜,ちゃんと掃除やってよ」
と言っている子。そして,それを言われている子。
ほうきで,ゴミをちり取りに集めている子。
掃きやすいようにちり取りを傾け
ゴミ箱まで捨てに行く子。
例えば,これらの子どもたちが
何かを感じ,思い,考え,行動することで
とても,大切なことを学んでいると思うのです。
たかが掃除。されど掃除。
掃除の時間を大切にする,そんな学校を目指します。
Trackbacks
Trackback Url:
Comments