子ども

女優でタレントの芦田愛菜さんは,子どもの頃から
図鑑を見るのが大好きだったそうです。

その芦田さんが,ある番組の中でこんな話をしていました。

あることを知りたくて図鑑を開くのですが
その時,何気なく開いた他のページに
あらたな発見がある。これが図鑑の面白さの一つです。

そして私は,ページをめくる度に感じる
インクの香りが好きなんです。

私は,芦田さんの気持ちに共感します。

目的に一直線。
効率やスピードを考えたら,アナログはデジタルには勝てません。
でも,途中で止まったり寄り道したり
そんな,一見無駄とも取れる時間もまたいいよなあ・・・と
私は思ってしまうのです。

私たち大人からすると,子どもって
なんてまどろっこしいんだと思うことが,しばしばですよね。
もっと早く!
もっとてきぱきと!
ああ,なんで?

そして,ついつい言葉と表情が硬くなってしまう。
私は何度も失敗してきました。
教師としても,親としても。

子どものことで私たちは悩みます。
時には苦しむこともあります。
でも,それを救ってくれるのもまた,子どもなんですよね。

「先生,分かった!できたよ!」
「ありがとう!」
こんな言葉を言われた瞬間
または,言葉にはならなくてもニコッと笑ってくれた瞬間
その一瞬から,私たちは元気をもらえます。

今日も,1年生の子どもたちが校長室に顔を出し
「校長先生,さようなら」
という声を残して,元気に帰って行きました。

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