はばたけ未来へ

 本日3月18日(金),令和3年度卒業式が行われ,54名の児童が旭丘小学校を巣立ちました。16日(水)には東日本大震災を彷彿とさせるような地震に見舞われ,不安もありましたが,無事卒業式を行うことができました。

 厳かな雰囲気の中で始まった式ですが,どの子供も背筋がピンと伸び,体育館に行き渡るようなはっきりとした声で担任の呼名に応えていました。「巣立ちのことば」や『最後のチャイム』の合唱も,全員がそれぞれの役目をしっかりと全うし,卒業生としてのまとまりが感じられました。多くの方が口を揃えて「とても立派だった」とおっしゃっていました。

 この日のために,6年生たちは何日も練習を重ね,小学校生活を堂々と締めくくれるように準備をしてきました。その練習の成果が,十分に発揮されたのだと思います。

 しかし,“たくさん練習をしたから”立派になったわけではないはずです。

 「卒業式は今までの6年間の全てが出る」と言われます。小学校生活6年間の中で様々なことを乗り越えてきたからこそ,立派な立ち居振る舞いで,素晴らしい式にすることができたのだと思います。

 とりわけ,乗り越えるべき壁がたくさん現れたのは,最高学年として学校を引っ張る立場になってからだと思います。

 本日卒業した子供たちが学校のリーダーたる6年生となったときには,既に世界にコロナウイルスが蔓延し,様々な活動が制限されました。かつては「当たり前」にできていた活動ができなくなり,悔しかったり残念だったりする気持ちは強かっただろうと思います。

 しかし,6年生たちは「この状況の中で何ができるか」を真剣に考え,そして考えたことを実現させてきました。多くの制限がある中で,最高学年として学校を引っ張ったことは,とても誇らしいことです。自分で考えて行動した経験は,この先の人生できっと活かされるはずです。

 本日をもって,卒業生たちは旭丘小学校から去ることになりますが,別れはスタートです。これから始まる新しい世界を,どうか輝かしく実りあるものにしてほしいと思います。教職員一同,ずっと応援しています。

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