今日から二学期が始まりました。一年間の学校生活の中では,大きな節目となる日です。
子供たちには,「人が成長するには,失敗や挫折が必要である」ということを,ノーベル賞受賞者やエジソンの業績を紹介しながら,お話しました。
まずは,日本出身者として,「27人目」のノーベル賞受賞者である「本庶 佑 京都大学特別教授」を紹介しました。最近TVによく出ていたのですが,子供たちは誰だか分らなかったようです。
ノーベル賞が設けられた経緯などを簡単に説明しました。ダイナマイトを発明し巨万の富を築いたノーベルでしたが,晩年は「死の商人」等と呼ばれ,決して幸せではなかったこと,自分の遺産は人類の発展等に貢献した人のためにつかってほしいという遺言を残したことなどをお話すると,子供たちは,ふむふむと聞いていました。
理科室前に「青色LED」を発明・製品化し,ノーベル物理学賞を受賞した3人の科学者が掲示されていたので,そのことも紹介しました。世の中の光の色は,「赤」「緑」「青」の3つの色が組み合わさって出来ていますが,青色LEDだけができなくて多くの科学者が競い合っていたこと,製品化されたおかげで,スマートフォンや液晶テレビ,信号機などで使用されていることを伝えました。
最後は,発明王と言われたエジソンについてお話しました。
数多くのエジソンの発明の中で有名なのは,「白熱電球」の発明だと思います。エジソンのお蔭で,夜が明るくなったこと,発光するための素材を選ぶために,8000回以上の失敗を重ねたことをお話しました。(最後に使われたのは,京都の竹であることは有名な話です)
私もエジソン電球をなんとか再現したく,秋休みにトライしました。まずは,「竹」ということで焼き鳥の串を使ってみたのですが,うまく炭化できませんでした。(おかげで焼き鳥はたくさん食べましたが…)
身近で使えるものは,「シャープペンシルの芯」でした。それを使って明かりを作ってみたのが,以下の写真です。
先人の方々の多くの失敗の下で,今の我々の生活が成り立っています。
子供たちには,「新しいことにチャレンジすることは,多くの失敗に出逢うこと」「失敗を乗り越えることで人は成長すること」「頑張っている人が失敗しても,周りは絶対に冷やかしたり笑ったりしないこと」等が大切であることを伝えました。
子供たちは,真剣に聞いてくれました。
3・4年生の教室にも掲示されています。
その後は,2年生,4年生,6年生の子供たちが,二学期の目標などについて発表しました。気持ちの伝わるとてもよい発表でした。