夏休みが終わり,子供たちは元気に登校してきました。
バスから降りてくる16名の子供たち一人一人と以前のようにハイタッチを交わしながら,朝の挨拶を行うことができました。事故や大病もなく,全員の笑顔を見ることができ,とてもほっとしているところです。
さて,夏休み明けの朝会では,100回目を迎えた「夏の甲子園」を取り上げました。
私は,バスケットボールやラグビーなど,大きなボールを扱う球技が好きで,野球は普段あまり観ないのですが,今夏は2つのチームに心惹かれてしまいました。
一つはやはり「秋田県立金足農業高等学校」。
連投した吉田くんは,甲子園に出場できなかった父親のリベンジのため,強豪校からの誘いを断って入学したそうです。9人中半数が硬式野球未経験であり,部員は3年生が10人しかいません。それでも一致団結して練習に励み,見事に準優勝を勝ち取りました。
朝会では,決勝戦で戦った大阪桐蔭のことにも触れながら,金足農業の活躍について伝えました。
もう一つは,「三重県立白山高等学校」
この高校は,セミの鳴き声と用水路のせせらぎが聞こえる山間ののどかな小さな町にあります。
チームは,県大会において,2007年以降10年連続初戦負け。ある時には部員が5人しかおらず,試合もできなかったそうです。そこに赴任した巨人の上原投手と大学時代同期だった監督が,部員たちとともに雑草が生い茂るグランドの草むしりから始め,今年度見事に甲子園に初出場しました。そこには語り尽くせぬ苦労の連続があったことでしょう。
この2つのチームは,大倉小の子供たちに通ずるものがあります。「たとえ人数が少なくても…」「常に一生懸命頑張って…」
そんな内容を子供たちに示しながら,また皆でチャレンジしていきましょうと語りかけました。
最後に,七夕飾りについて,お話しました。
カードに示された言葉は,「他者を思い」「平和を願い」「一致協力」
6年生が考え出したこの3つのワードは,今後の学校生活の指標にしていきたいと考えます。