今日の朝は音楽室で「お話朝会」でした。
「わずか数分の中で,子供たちに何を伝えようか…」と,正直かなり悩むところです。
今回は,ゴリラの子供を題材にした絵本を読み聞かせることにしました。
話の概要は次のとおりです。
ひろい森に,しろいゴリラが生まれました。おかあさんは,大喜び。「ゴリタ」と名付けました。
こまったことに,他のゴリラは,自分たちと違う色のゴリタを仲間に入れてくれません。
ゴリラの代名詞「むねの太鼓たたき」も上手にできません。
だれもゴリタに教えてくれないからです。
ゴリタは,一人でむねたたきの練習を始めるのですが,上手にできず,悲しくて悲しくて涙が出てきてしまいます。
そこで,ゴリタは,体に他のゴリラと同じ色の泥を塗ってしまいます。
そんなゴリタの姿を見て,お母さんがこう言いました。
「あの真っ白の雲をごらんなさい。雲が青だったら,空といっしょになってしまうでしょう。形もいろいろあるでしょう。みんな違うからすてきに見えるの。ゴリタもゴリタのままでいいのよ」
(物語はこの後も続きます…)
このお母さんの気持ちを伝えたくて,この絵本を選んだのですが,読み終わった後に,子供たちに感想を聞くと
・ゴリタが人間をやっつけたところがよかった。
(物語の最後にそんな場面がありました)
・仲間外れをしてはいけないということを言いたかったのだと思う。
(いじめ問題を子供なりに意識しているからですね)
受け取り方は,やはりそれぞれでした。
改めて,講話は難しいということを実感いたしました。