9月のお話朝会

連休明けの朝会は,「お話朝会」。
今回は,有名な「三びきのこぶた」に関する本のお話をすることにしました。
最初は,「三びきのこぶた」のおさらいです。有名な話なので,どの子も「ふんふん」とうなずきながら聞いている様子でした。
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この物語は,「オオカミ = 悪者」という構図で描かれています。しかし,オオカミ側から見ればどうなるでしょうか? 誰もオオカミの言い分を聞いておりません。
そこでオオカミ側から書かれた本がないかどうか探していたところ,「三匹のコブタのほんとうのはなし」という本がありました。最初のページには,こう書かれています。
「だれもほんとうのはなしをしらないんだ。なぜって,おれのいいぶんをきいたやつは,まだひとりもいないからさ。」(オオカミ談)
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内容については,著作権の問題もあり,詳しくは載せませんが,簡単に言うとこうです。
「おれは(=オオカミ)大好きなおばあちゃんの誕生日祝いにケーキを作ることにした。しかし,材料の砂糖が無いことに気付いた。そこで,砂糖を分けてもらいに,近くの家に出かけた。そこがたまたまこぶたの家だった。その時,おれはひどい風邪をひいていたので,こぶたの家で大きなくしゃみが出てしまった。…」(あとは想像できると思います)
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最後は,事件を嗅ぎつけた新聞記者が,この事実を面白おかしくでっちあげたために,オオカミは悪者になってしまったということです。オオカミは,「おれは何も悪いことをしていない」と最後まで訴えています。
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このように,一つの出来事は,多面的に見ていかないと,「何が正しくて,どこが間違っているか」判断できないということを,子供たちに気付いてほしくて,このお話を紹介しました。
これから成長していく子供たちは,これから様々なトラブル等に出逢ったりするかもしれません。
その時は,自分の方からだけでなく,相手の意見や考えも聞きながら,解決していってほしいなと願います。
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